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「弱さ」が発信する微弱なシグナル

内田樹さんのブログを読んでいて、こんな言葉がありました。

「「癒す」仕事にもっとも必要なのは、この「弱さ」が発信する微弱なシグナルをあやまたず聴き取る力だろうと思う。」

ここでは看護について書かれているけれど、これを読んで、そのまま介護にも当てはまるんじゃないかと思いました。

正直、「ヘルパーさん」という言葉から一般的に連想するのは、まだまだ助っ人、お手伝いさんみたいなイメージが多いんだと思います。実際、私もそうじゃないとは言い切れない部分もありましたし。そして、「燃え尽き症候群」という、ヘルパー自身が己の存在意味や存在価値を見失ってしまうことも多々あるそう。

だけど、「癒す」仕事、というのは、本当に専門職だと思う。

うちの母は介護職について約15年になりますが、「年寄りはかわいーんよー♪」「よく教えてくれるんよv」「にくったらしいこともあるけどね(^^;)」といつも笑いながら言っています。

だけど、その母でも自分の親の時は、よく感情的になっていました。しゃきしゃきしたしっかり者の祖母だったのに、最後の方は痴呆も入ってて、母はよく怒ってたような気がします。他人なら優しくできるのに、自分の親だからこそ許せないことってあるのかもしれない。介護に追い詰められているのは、介護する方も、される方もなんですよね。介護職にとっての「癒す」対象は、介護される人ばかりじゃないのかもしれない。

だから、他人の介入が必要なときもあるんだと思いました。その他人は、決してお手伝い感覚などでできることではなく、家族のように寄り添いながらも、しっかり他人の目で利用者を観察していなければならない。

今勉強しているテキストの中に「利用者の病気に着目するのではなく、その人らしい生活ができているかどうかに視点をあてる。「健康か不健康か」ではなく、「現在の健康状態はどうかに注目する。利用者の日常生活を支援するなかでの観察によって、その体調の変化に気付く。」とありました。

うちの祖父は何年もホームにいた末、ホームで息を引き取りましたが、本当によくして頂きました。喘息持ちで、しょっちゅう救急車で病院に搬送されていました(そのホームで、一番救急車によく乗った人、と今でも言われるらしい^^;)。少し呼吸が悪くなるとすぐ気付いてもらえる、この安心はかけがえのないものでした。

それは在宅だと、余計なのかなとも思います。心にも身体にも、何かあったらどんな小さなことでもすぐに気付いてもらえる。これってすごいことですよね。どんな小さなシグナルも見逃さない、これは子育てにも通じることですし。そう言ってしまえば、「お母さん」も専門職かな?(笑

かつては看護の中に介護は含まれていたけれど、高度医療の進歩、社会全体の長寿・高齢化等で、日常生活を支援するために「介護」という専門的な分野が必須なものになってきたといいます。

看護が病を治療する専門職なら、介護は病とともにありながら、いかにその人らしく生を意味あるものにしていくか、の専門職なのだそうです。

最近いろいろな本や記事を読むようになって、かなり考えが改めさせられました。
まだまだ介護に片足すら突っ込んでいない超初心者の私ですが、今の気持ちを忘れずしっかりがんばっていこう。

そして、いつか、どんな微弱なシグナルも聞き逃さないような、「癒す」仕事のプロといえるようになれたらいいな。

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コメント

う~~~む、耳が痛いっす!
実際、自分の親だけで手一杯でした、私、、
怒声と暴言の飛び交う環境になっていました。
年寄りって、プライドばっかり高いんで、
最悪っす、、、後悔先に立たずですよね。
さくら様(お母様も)本当に偉いです、
ただ、ただ、頭が下がるばかりです、、、

投稿: メタボリックドラ子 | 2010年2月 9日 (火) 21時50分

>メタボリックドラ子さん
とんでもないっ。
母はともかく、私はまだ何もしてないですから!
頭でっかちにばっかりなってます(^^;)。
最後までしっかりお父様に寄り添われたドラ子さんにこそ頭が下がります。
これからはゆっくりされてくださいね。
私はこれからスタートです。長すぎる道のりだろうけどがんばります~~~。

投稿: さくら | 2010年2月11日 (木) 16時26分

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